令和六年小満号
2024年5月20日公開
街から無くなったらイヤなものはたくさんありますが、コンビニ(コンビニエンスストア)もその一つですよね。
今やコンビニは、単に食べ物や日用品を買うお店だけでなく、銀行ATM、公共料金の支払い、宅配便の荷受け、チケットの購入など、さまざまな機能があって、また、地域の雇用を生み出し、治安を守り、文化の発信基地として、無くてはならないものとなっていますよね〜。
現在、国内のコンビニチェーンの店舗数においては、セブン-イレブンが唯一2万店を超えていて、また、1万店を超えているのもファミリーマートとローソンだけです。4位のミニストップが2000店弱ですから、上位3社が突出していて、3社で実に9割のシェアとなっています。
ところで、国内最大のコンビニチェーンであるセブン-イレブンの第1号店は、どこだかご存知ですか?
答えは東京都江東区豊洲で、昭和49年(1974年)5月15日に開店しています。
豊洲といったら、現在は高級タワマンが立ち並び、築地から卸売市場が移転してきて、居住地としても観光地としても人気のエリアとして知られていますが、当時は工場や倉庫で占められる地域でした。そんな場所がセブン-イレブン1号店とは、ちょっと意外な感じがします。
そしてなんと、1号店は開店時と全く同じ場所に現存しているんです。開店からちょうど50周年となる5月15日、どんな感じなのか、行ってみました。
ここが、セブン-イレブン第1号店の豊洲店です。東京メトロ有楽町線および新交通ゆりかもめの豊洲駅からすぐのところにあります。
お店の前には、華々しいお花と、ポスターが飾られていました。
お店の前では、とても感じの良い女性が呼び込みをしていました。お店の外観の写真を撮っていいかお聞きしたところ、承諾していただいたばかりか、着ていた50周年の特別ジャンパーの背中のプリントも撮らせていただきました!
セブン-イレブン豊洲店のオーナーは山本憲司さん。実家の酒屋を継いでいましたが、アメリカにコンビニエンスストアというビジネスがあることを知り興味を持って、新しいことに挑戦したいと、1973年にアメリカのセブン-イレブンとライセンス契約を結んでいたイトーヨーカドーに手紙を出して、フランチャイズ第1号に応募したそうです。
以来、コンビニオーナーのパイオニアとして、地域に貢献するばかりでなく、他のセブン-イレブンのオーナーの育成にも尽力して現在に至っています。
手前にいる大柄の男性が、山本さんです。等身大のパネルがあって、そこで、お客さんと記念写真に応じていらっいました。
店内の50周年ディスプレイです。お店の方に写真を撮っていいかお聞きし、快諾していただきました。
最初に売れた商品はサングラス。当時は朝7時開店だったんですね。セブン-イレブンの屋号は、朝7時開店、夜11時閉店から来ています。今やコンビニは24時間営業が基本ですが、当時はそれでもこんなに早朝・深夜に開いている小売店はなかったから重宝されたんですよね。そういえば、昔のCMの「開いててよかった!」というキャッチコピーも、24時間営業が当たり前になって、言わなくなりましたよね〜。
写真だけ撮って何も買わないのも申し訳ないので、朝ごはんのざるそばを買って、近くの公園で食べました。
コンビニの食べ物は各社がいろいろ工夫していて、年々美味しくなっていますが、セブン-イレブンは群を抜いて一番美味しいと思っています。
ホントは、合計金額が711円になるように買いたかったんですがね〜。と、よくレシートを見ると、日時の右隣に「責711」の文字が!何を表している数字なのかよくわかりませんが、もしかしたら、チェーン店の識別番号で、1号店だから「711」になっているんですかね〜???