令和六年処暑号
2024年8月22日公開
先日、パリオリンピックが閉幕しました。
日本選手団は、金メダル20個、総メダル数は45個で、アメリカ、中国に次いで3番目に多く、また、自国開催以外のオリンピックで、過去最多の金メダル、総メダル数を獲得するという大健闘ぶりでした。
来週からはパラリンピックも開幕します。オリンピックの勢いそのままに、引き続き日本選手団の奮闘に期待です!
さて、パリ、フランスと聞いて、皆さんは何を思い出されますか?私はやっぱり、スイーツですかね〜(*^o^*)
フランスのスイーツの名前には、当然意味があるのですが、たとえば、私が大好きな「ラングドシャ(langue de chat)」。これ、どういう意味だかご存知ですか?
「ラング」は「舌」、「シャ」は「猫」で、なんと「猫の舌」という意味なんです。ザラザラとした食感が猫の舌ベロに似ている、ということで、猫好きの方にはたまらないネーミングなんでしょうが、私にとっては一気に食欲が減退してしまうような名前だったんです。
そこで(?)、コンビニでも買える、有名なフランスのお菓子の名前の意味を調べて、それと同じ首都圏の駅名を探して、そのスイーツを持ってその駅に行く、ということをやってみました!
①モンブラン(Mont Blanc)
モンブランは、フランスとイタリアの国境にある山の名前。アルプス山脈で一番高い山で、標高は富士山をはるかに超える約4808メートルもあるんです。
お菓子のモンブランも、高く盛られた栗のクリームを山のモンブランに見立てて名付けられました。
「モン」は「山」、英語で言うところの「マウント」にあたる言葉です。「ブラン」は「白」。つまり、モンブランは「白い山」という意味なんです。
ということで、都営地下鉄・三田線の白山駅(東京都文京区)に行きました!
駅の近くに、ファミリーマート文京白山駅前店がありました。
「イタリア栗と和栗のモンブラン」をゲット!
駅のホームに行きました。
モンブランと駅名標を一緒に撮りました。「東洋大学前」という副駅名もありました。校章が可愛らしいデザインですね。
いささかの羞恥心を乗り越えて、スプーンですくったモンブランも撮りました。
白山駅の駅名は、近くにある白山神社に由来します。
白山神社は天暦2年(948年)に、加賀国(今の石川県)の白山比咩神社より勧請し創建された、歴史の古い神社で、東京十社の一つに数えられています。
住宅街の中の、こぢんまりした境内ですが、堂々とした拝殿がありました。
②ミルフィーユ(mille-feuille)
「ミル」はラテン語で「1000」を表す言葉です。ここから派生した言葉としては、「ミリメートル(millimetre=1メートルの1000分の1)」や「ミリオン(million=100万=1000×1000)」「ミレニアム(millennium=1000年間)」などがあります。
そして、「フィーユ」は「葉っぱ」の意味。つまり、ミルフィーユは「1000枚の葉っぱ」という意味です。何層にも重なったパイ生地を、たくさんの葉っぱに見立てたものなんですね。
ということで、千葉駅(千葉県千葉市)の近くにある、ファミリーマート千葉弁天二丁目店に行きました!
ここで、「凍ったまま食べる いちごのミルフィーユ」をゲット!
千葉駅に持っていきました。
ミルフィーユをそのまま冷凍にしたお菓子で、食べる前は、凍らせたらミルフィーユのサクサク感が失われるんじゃないの?とあまり期待していなかったのですが、食べてビックリの、超美味なお菓子でした。今回の4つのお菓子では、ダントツの美味しさでしたね〜\( ˆoˆ )/
「1000枚の葉っぱ」ということで、千葉駅の駅名標と一緒にパチリ!
③カヌレ(Canelé)
続いて、カヌレ。フランス・ボルドー地方の伝統的な焼き菓子です。
カヌレとは、「溝のついた」という意味です。台形のお菓子で、縦にたくさんの溝がついていますよね。
ということで、「溝のついた」駅に行きました!
神奈川県川崎市にあるローソン溝の口店に行きました。
「濃密カヌレ」をゲット!
東急・田園都市線の溝の口駅に持っていきました!
ホームにも行きました。カッコいい、田園都市線の電車です。
駅名標と一緒に、カヌレをパチリ!
④エクレア(éclair)
フランス語では「エクレール」と発音するみたいです。意味はなんと「稲妻」!
どうしてそんな名前になったのかは諸説あって、見た目が稲妻に似ている、ということのほかに、稲妻のように急いで食べないと中のクリームが飛び出してしまうから、という説もあるそうです。
カヌレの溝の口駅も、ちょっと苦しいものがありましたが、やはり4つ目となると、さらに苦しい。さすがに「稲妻」という駅名は全国を探してもありませんでした。
とりあえず、東京都江戸川区にある、セブン-イレブン葛西駅前店に行きました。
とりあえずここで、カスタードエクレアをゲット!
東京メトロ・東西線の葛西駅から1.5キロメートルほどの住宅街の中の細めの道に、都営バスの停留所がありました。
バス停の名称は、なんと「雷」!でも、読み方は「かみなり」ではなく、「いかずち」です。「いかずち」は雷の古い言い方です。
雷バス停とともに、エクレアをパチリ!連日の猛暑の中で撮ったので、チョコレートが溶けて、手がベタベタ(^_^;)
と、ここまで読んでいただいた方の中には、「稲妻」と「雷」は違うだろ!そもそも、駅でもないし…、とモヤモヤされた方もいらっしゃると思います。
バス停になってしまったのはご愛嬌ということで、また、稲妻も雷も似たようなもんじゃん、ということで、趣味のブログゆえ、その点はご容赦いただければ、と思っております。
ちなみに、「稲妻」は雷の電光だけを表し、ゴロゴロという音(雷鳴)+電光を合わせた現象を「雷」と言うんです。
さらにちなみに、英語ではもっと細かく、雷鳴は「サンダー(thunder)」、稲妻(電光)は「ライトニング(lightning)」、雷(雷鳴+電光)は「thunder and lightning」または「thunderbolt」と使い分けられています。
さて、「雷」というバス停、かなりユニークな名前ですが、どんな由来があるんでしょうか?
現在は正式な地名ではなく、江戸川区東葛西という住所表示になっています。
この地区には、真言宗豊山派の真蔵院というお寺があり、その昔、ここのお不動様が、大雷雨のときに雷を退治したとの言い伝えがあって、「雷不動」と呼ばれたことから、その周辺地区も「雷」と呼ばれるようになったそうです。
真蔵院はとくに観光化はされておらず、ひっそりとしていました。
お寺の前には、「雷不動前」というバス停もありました!