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ロングセラー駅弁の『チキン弁当』が発売から60年!1日で、通常版とデラックス版をそれぞれ食べました!

令和六年立冬号

2024年11月7日公開

先月1日、東海道新幹線が開業60周年を迎え、東京駅で開催された出発式のセレモニーを見に行きました。その時の様子を、別のブログで書きました。

千葉市の自宅から、始発電車に乗って見に行ったのです。ホントは大阪まで新幹線を乗車したかったのですが、金欠のため入場券で東京駅の新幹線ホームに行きました。

出発式が終わり、ちょうどお腹も空いてきたので、東京駅構内で駅弁を買って食べることにしました。

東京駅には、たくさんの種類の駅弁が売られていますが、私は『チキン弁当』を買って食べました!

『チキン弁当』は、東海道新幹線が開業したのと同じ、昭和39年(1964年)に、国鉄(今のJR各社)の食堂車の運営等を行なっていた日本食堂によって発売されました。

当時はチキンライスや鶏の唐揚げは、かなりの豪華なメニューだったようで、世界初の高速鉄道である東海道新幹線にふさわしい駅弁を、というコンセプトで発売されたようです。また、東京オリンピックの開催で来日する外国人向けを意識したメニュー、との説もあるようです。

駅弁は基本的には電車の中で食べるもの。私のように、入場券しか持っていない人にとって、駅弁を食べる場所はなかなかありません。

それで、待ち合わせ場所としておなじみの、「銀の鈴待ち合わせ場所」で食べました!

銀の鈴待ち合わせ場所にはたくさんのお客さんがいらっしゃいましたが、さすがに駅弁を食べているのは私だけでした(^^;)

パッケージは、発売60周年の特別仕様になっていました。来年の9月まで、このパッケージで販売されるようです。

日本食堂は、現在はJR東日本クロスステーションという社名になっていますが、発売当時のロゴを再現。コック帽を被った新幹線のアイコンが可愛らしいですね。

蓋を開けるとこんな感じ。箸袋も60周年仕様になっていました。

透明のシートを取りました。チキンライスの上にはスクランブルエッグとドライトマトのオイル漬けにグリンピース、おかずは鶏の唐揚げとスモークチーズ、紫キャベツと人参とビーツのサラダ、それに、唐揚げにかけるレモン果汁が添えられていました。

発売以来、副菜の変更はありましたが、チキンライスと鶏の唐揚げの組み合わせは変わらず。今となっては、昭和を感じさせる素朴なメニューにはなっていますが、60年間愛されてきた、超ロングセラーの駅弁です。

JR東日本のサイトを見ていましたら、10月1日から来年の3月まで、『チキン弁当デラックス』という商品も販売され、私が東京駅に行った10月1日には、構内にある「駅弁屋 祭 グランスタ東京」の店頭で11時からオリジナルステッカーの配布がある、という情報を得ました。

現在の私は、お金はないけど暇はある、といった感じで、当日も特に何もすることがなかったことから、11時まで東京駅にいて、『チキン弁当デラックス』を買ってステッカーをもらって帰宅すれば、ちょうどお昼になるかな、と考えました。

「駅弁屋 祭 グランスタ東京」には、たくさんのお客さんがいらっしゃいました!

通常の『チキン弁当』の隣に、『チキン弁当デラックス』も積んで売られていました。

無事、オリジナルステッカーもいただけました!

自宅に持ち帰ってきました。黒いベースに、赤いちゃんちゃんこを着た鶏の絵が書いてあるパッケージです。

パッケージを取ると、お重をイメージする高級感のある黒いお弁当の箱。箸袋も黒いバージョンです。横に黄色い紐も付いていました。

「注意!最後までヒモを引き抜いてください!」というシールが貼ってありました。

蓋を開けました。大きな箱の割に、料理が入っているのは浅めのトレー。もしや、これは今話題(?)の上げ底弁当!?

トレーを外すと、生石灰と水が入った袋が入っていました。そうです、ホカホカのお弁当が食べられる加熱式容器のため、全体的に大きな箱になっていたんです。横に付いている黄色い紐を引くと、水と石灰が混ざって発熱する、という仕組みだったのです!

パッケージに「レモン果汁パックは熱くなります。注意してお召し上がり下さい」との注意書きが!いやいや、レモン果汁パックは外してから温めればいいのでは?と思いました。

チキン弁当といえば、このレモン果汁。デラックス版にも付いていますよ。

『チキン弁当デラックス』は、通常のチキン弁当をベースに、東京ステーションホテルの総料理長が監修した、和と洋を融合した豪華版になっています。通常のチキン弁当のメニューに加えて、筍煮のバジルソース和え、玉葱と人参入りトマトソース、軟骨入り鶏つくね、いんげん、パプリカが追加され、おかずがパワーアップ!

レモン果汁パックを外してから、紐を引きました。

すると、瞬く間に湯気が立ち上がりました。

湯気が立ちすぎて、あたりは真っ白に!

湯気が消えてから、レモン果汁を唐揚げにかけました。

デラックス版といえども、味は通常版と大きく変わりませんでした。おかずがちょっと豪華ですね。でも、加熱式容器とは言え、料理はそんなに温かくなかったです(ToT)

と、改めてパッケージをみると、使用方法に「パッケージをしたまま正面のヒモを水平にさっと引き抜いてください」と書いてありました。私は、このブログのために、映える写真を撮りたすぎて、蓋を全開にしたまま紐を引いてしまっていたのでした。考えてみれば、それじゃ熱が逃げてしまいますよね〜。

前述のレモン果汁パックの注意書きも、納得です。失礼いたしました!

そんなわけで、朝ごはんと昼ごはんに、連続でチキン弁当を食べました。東海道新幹線の開業60周年の日に、チキン弁当を2つも食べたのは、世界で私一人なのではないか、と自負しております。