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クレヨンしんちゃんもお買い物に行ったイトーヨカドー春日部店も残念ながら閉店!

令和六年大雪号

2024年12月7日公開

業績不振が伝えられている大手総合スーパーのイトーヨーカ堂は、2023年の経営計画で、来年(2025年)2月までに全国の33店舗を閉店すると発表しました。

その中には、千葉県習志野市にある津田沼店も含まれていました。私はかつて4年ほど津田沼店の近くに住んでいたことがあり、よく行きました。新京成電鉄の新津田沼駅に直結し、隣には巨大なイオンモールがあって、JR津田沼駅にも近い人通りの多い繁華街にあったので、閉店と聞いて驚きました。

津田沼店の閉店日の9月29日に行ってみようかな、と思いつつ、結局行かずに終わってしまいました。

そして、先月24日には、埼玉県春日部市にある春日部店も閉店。春日部は人気漫画『クレヨンしんちゃん』の作者、臼井儀人さんが在住していたこともあって、漫画の舞台になっています。

そして、しんちゃんがお母さんのみさえさんとよくお買い物に行くのが、「サトーココノカドー」。

もちろん「イトーヨカドー」のパロディで、イトーヨーカ堂のおなじみの鳩のマークと同じ配色で、コウモリのマークになっています。

アニメ化25周年の2017年には、「クレヨンしんちゃん25周年記念企画『オラのマチ・春日部にくれば~』」という春日部市主催のキャンペーンが行われ、その企画に賛同したイトーヨーカ堂が、なんと1週間限定で春日部店を「サトーココノカドー」に変更して営業する、ということもありました。

そのニュースを知って、私は「こういうの面白いなー、こういうノリって好きだなー」と思い、実際見に行っていました。

初めて春日部に行きました。春日部駅は東武スカイツリーライン(伊勢崎線)とアーバンパークライン(野田線)が交差する交通の要衝です。

駅前の大通りから路地に入ると正面に見えました!「イトーヨーカドー」ならぬ「サトーココノカドー」です。

写真撮ってるの、私だけだったら恥ずかしいなー、と思ってたんですが、次から次へとカメラで撮影する人が絶えませんでした。

こちらは「イトーヨーカドー」のマーク。ちなみに、イトーヨーカ堂は、大正時代に浅草で開業した「羊華堂洋品店」がルーツ。厳密に言うと、「八日堂」ではないんですよね〜。かくいう私も「八日」かと思っていました。

「みさえ ザ・バーゲン!!」が開催されていました。

売り場の店員さんも、地下食品売り場のレジの人も、この法被を着ていました。しかも、ネームプレートも「サトーココノカドー」に!

店内の垂れ幕や値札も「サトーココノカドー」になっていて、想像以上の徹底ぶりでした。

サトーココノカドーモデルのネクタイも予約販売されていました。

25周年だから、2500円(税込2700円)でした。

面白い企画に敬意を表し、私も1本購入しました。レシートの表示は「イトーヨーカドー」のままでした。領収書だから、さすがに屋号を変えるわけにはいかないですよね〜。ただ、なんと、担当者が「サトウ」さんでした!

後日、ネクタイが届きました。割れ物ではないはずなんですが、プチプチのビニルで包まれていました。

なんと、サトーココノカドーマークの細長いビニル袋も付いてました。この徹底ぶりが好きです。

ケースを開けると、現れました!しんちゃんネクタイ!!

こんなカードも入っていました!

商品札も、裏側のタグも、サトーココノカドーのロゴでした。

しんちゃんがたくさんあしらわれたデザインのネクタイです。

こんな面白い企画もして地元の人にも愛されていたイトーヨーカ堂。業績不振とはいえ、閉店は寂しいです。私が若い時に日本最大の総合スーパーチェーンとして、全国のあらゆるところにあったダイエーも、あっという間にほとんど消滅していきました。人々の生活スタイルの変化や趣味・嗜好の変化によって浮き沈みが激しい小売ビジネスの難しさを感じます。

ただ、イトーヨーカ堂はそれでも残りの約90店舗は営業を継続するみたいですから、なんとか復活してほしいな、と思います。