令和七年清明号
2025年4月4日公開
先月19日、東京の都心では、朝から雪が降って驚きました。しかも、雪国かと見紛うほどの大きなボタ雪。春分の日の前日なのに、季節外れの雪でした。
19日と言えば、前日の18日との2日間に、東京ドームで「MLB東京シリーズ2025」として、シカゴ・カブスVSロサンゼルス・ドジャースの公式戦が開催されました。大谷翔平選手の凱旋ということで、チケットは即完売の入手困難のプレミアムチケットとなりましたよね。
大谷選手は2試合で3安打1ホームランという、期待通りの活躍。また、第1戦は、カブスが今永昇太投手、ドジャースが山本由伸投手が先発。MLB史上初の、開幕戦での日本人同士の先発投手となりました。
山本投手は5回1失点と好投、見事勝利投手に。一方、今永投手も、4回ノーヒットノーランの好投でしたが、なんと4回を以って交代。リリーフ投手が打たれ、カブスは逆転負け。
私は大谷選手や山本投手も好きですが、それ以上に今永投手のファンなので、被安打ゼロで4回で代えるのか、とテレビで観戦していてモヤモヤしました。シーズンが長いため、開幕戦から無理をさせない、というのがメジャー流なんだそうですけどね。
そして私は、雪が降った19日、第2戦が行われた東京ドームに行ってきました!
東京ドームの屋根に雪が積もっていました。
屋根から雪が落ちてきましたので、スタッフの方が雪かきをされていました。
東京に雪が降るのは年に1〜2回あるか、というレベルですが、「落雪注意」という看板も用意されていたんですね!
大きなボールのオブジェにも、雪が積もっていました。
両チームの看板が盛り立てます。
1塁側はシカゴ・カブス仕様の階段。
3塁側はロサンゼルス・ドジャース仕様です。
試合は、前日に引き続き、ドジャースが2連勝!
で、肝心の試合観戦のリポートですが…。当然、チケットをゲットできるはずもなく、ただ東京ドームの周囲を見に行っただけだったのです。
そんなわけで(?)、お昼も近づきお腹も空いてきて、朝からの雪で身体も冷えていましたので、温かいものを食べに行こうかな、と思いました。
東京ドームに近い、都営地下鉄・大江戸線の春日駅から電車に乗りました。
そして、蔵前駅で降りました。
蔵前駅から歩いて5分くらいのところにある、「駒形どぜう」です。
駒形どぜうは、どじょう料理を中心とした、老舗の料理店です。創業はなんと、江戸時代の享和元年(1801年)。220年以上の歴史があるんです。
でも、やっぱり気になるのは、「どぜう」という表記。私はてっきり、歴史的仮名遣いで「どじょう」は昔は「どぜう」と書いたのかな、と思っていました。
でも、江戸時代も現代と近い表記で、「どぢやう」「どじやう」と書いていたそうなんです。
じゃあ、なんで「どぜう」となったのかというと、文化3年の江戸の大火でお店が焼失してしまったとき、四文字の屋号は縁起が悪いからと、初代店主の越後屋助七が「駒形どぜう」という表記に改め、それにあやかって、他のどじょう料理店も「どぜう」と表記するようになったそうなんです。
歴史を感じる店構えです。
暖簾をくぐると、下足番の方がいらっしゃいました。老舗とは言え、どじょう料理は庶民的ですから、そんなにかしこまったお店ではないのですが、夜勤明けの汚い靴で行ったので、ちょっと恥ずかしかったです。家を出る前にリセッシュで消臭していたので、靴の匂いはセーフでした!
大きな神棚が祀られた広い座敷に座布団が並べられ、他のお客さんと並んで食事です。まるで、江戸時代の人になった気分です。
下足札を撮りました。昨日(日本時間)のブレーブス戦で、大谷選手が3号サヨナラホームランを打ちましたね。5号ホームランの際には、この写真が使えるかも。
長ネギと割下と山椒と七味のセットが置かれていました。
それで、どぜう(どじょう)鍋とお新香とご飯をオーダーしました。
どぜう鍋が運ばれてきました。鍋にあふれんばかりの、どじょうがたくさん!これは、ドジャースならぬ「ドジョース」の強力ラインナップです。
どじょうは火が通っているので、すぐに食べられますが、上に長ネギを置いて、しなしなになるまで待ちます。
鍋の下には炭火が入っていてますので、常にぐつぐつ。焦げないように割下を加えながらいただきます。
続いて、お新香とご飯が運ばれてきました。
お新香は、大根とたくあんときゅうり。これ、カブの漬物なら「カブス」になったのですが、惜しい!それにしても、たくあんも大根だから、大根の漬物の二刀流、といったところです。
白いボールならぬ白いご飯の上で、「ドジョース」とカブスに代わり「ダイコンズ」が夢の対決です。
大根の漬物も美味しかったのですが、やはり、200年の伝統で、ドジョースの快勝でした!