令和七年立夏号
2025年5月5日公開
前回のブログでは、新しくなったのに、名前から「新」が消えたものを千葉県内で見つけた記事を書きました。
1970年に2社が合併して誕生した「新日本製鐵」は、2019年に「日本製鉄」と社名を変更しました。
君津市にある、日本製鉄君津球場には、今でも「新日鉄君津球場」と書かれた石碑がありました。
1967年に発売された「新三共胃腸薬」は、発売元の三共が第一製薬と合併したことに伴って、2010年に「第一三共胃腸薬」と商品名を変更。ヨドバシカメラ・マルチメディア千葉の医薬品売り場で商品の写真を撮ってきました。
上の2つは、千葉県とは直接的な関係はなく、今日のブログのフリのようなものでした。
この3月から4月にかけて、千葉県で「新」が取れたものといったら、なんといっても、「新京成電鉄」が「京成電鉄松戸線」に変わったことでしょう。
新京成電鉄はもともと京成電鉄の子会社として設立され、大日本帝国陸軍鉄道連隊の演習線が戦争が終わって払い下げられたため、それを転用して昭和22年に新津田沼駅と薬園台駅の間で開業しました。
その後延伸を繰り返し、昭和30年に京成津田沼駅と松戸駅の26.5kmの全線が開業しました。
さらに、2006年には京成津田沼駅から京成電鉄千葉線と直通運転を開始し、親会社の京成電鉄と一体のような運行形態となっていましたが、ついに、今年4月1日を以って新京成電鉄が京成電鉄に吸収合併され、新京成電鉄が運行していた京成津田沼〜松戸間の路線は、京成電鉄松戸線と改称されました。
そんなわけで、日本製鉄君津球場→ヨドバシカメラ・マルチメディア千葉に行ってきたあと、京成千葉駅から京成電鉄松戸線のくぬぎ山駅まで行きました。
どうしてくぬぎ山駅に行ったのか?実は、駅前に新京成電鉄の本社があったのです。
実は2月にも行っていて、それぞれの違いを比べて見ました!
駅名標もピンクから青になり、文字もちょっとだけ細くなりました。
駅入り口の駅の看板も、ピンクから青に変わっていました。
出口を出ると正面に立っていた、「新京成電鉄株式会社 本社入口」と書かれた堂々とした看板も、白くなっていました。奥の建物の窓から見えた荷物も片付けられていますね。
鉄道会社の本社ビルとしてはこじんまりしてアットホームな2階建ての旧・本社屋です。「新京成電鉄株式会社」の看板も外されていました。
くぬぎ山駅に、新京成電鉄から京成電鉄松戸線に変わったことを知らせるポスターが貼ってありました。
〜おまけ〜
2月に京成津田沼駅で、新京成電鉄の車両を撮っていました。
新京成といえば、なんといってもピンク色の電車です。他の鉄道には見られないユニークなカラーリングで、私は好きでした。今後は、新規にピンク色の車両は導入されないみたいで、寂しい限りです。
ピンク色になる前は、タヌキのようなカラーリングでした。こちらも、新京成らしい色、といったイメージがありますが、この色の車両も次第に消滅していくようです。京成電鉄と新京成電鉄の乗務員の交代シーンも今は見られなくなりました。