令和七年白露号
2025年9月7日公開
前回は、JR京葉線・海浜幕張駅の北口側に広がる業務研究地区に建つ高層ビル群の写真を撮ってきた記事を書きました。今回は、その続きで、残りの写真を載せようと思います。
前回の最後に紹介した、エム・ベイポイント幕張(旧・NTT幕張ビル)の西側の向かい、浜田川沿いに建ち並ぶビルの写真を撮りました。
東関東自動車道沿いに建つのが、幕張ベイタワービルです。セイコーの子会社で、精密機器を製造するセイコーインスツルの本社として1993年に竣工、現在も本社オフィスですが、2018年に、エム・ベイポイント幕張を所有するシンガポールの不動産投資ファンドのメイプルツリー社が取得し、昨年ビルの名称も変更されました。
幕張ベイタワービルの隣に建つのが、シャープ幕張ビルです。家電メーカー大手のシャープ(本社・大阪)の東京支社として1992年竣工。東京支社は2012年に東京都港区に移転、さらにシャープ自体も2016年に台湾の鴻海精密工業の子会社となりますが、このビルはいまだにシャープの自社ビルとなっています。
ビルの前には、日章旗とシャープの旗がなびいていました。社旗って、なんかいいですよね〜。
ちょっと「SHARP」の文字が見えにくかったので、風が吹くいいタイミングをねらってパチリ。しかし、日章旗の方が元気がないですよね〜。並んでいるのに一方はなびいて一方はしおれていて、風の吹き方って、どうなってるんでしょうかね〜??
シャープビルの隣、センターストリート沿いに建つのが、富士通幕張システムラボラトリです。富士通の研究拠点として、1992年に竣工しましたが、富士通の事業再編の一環として、2018年に、やはりメイプルツリー社の所有となっています。
低層等には、プラネタリウムのような丸い屋根がありました。どんな施設なのか、詳しくはわかりません。メイプルツリー社所有の他の2ビルとは違い、こちらは富士通の名称は変更されていません。
北側の東関東自動車道沿いの、幕張ベイタワービルから東側に3棟のビルが建っています。
幕張ベイタワービルの隣に建つのが、キャノンマーケティングジャパンビルです。光学・精密機器メーカーのキヤノンの子会社、キャノン販売の本社ビルとして1994年に竣工。2003年に東京都港区に本社移転、2006年にキャノンマーケティングジャパンに社名変更し、現在は同社の幕張事業所となっています。
ビルの前には、やはり社旗!でも、あまり馴染みのない、キヤノンの鳥のマークです。
ペデストリアンデッキに昇って、至近で見ることができました。こちらは、日章旗とともに、きれいになびいて、カッコいい写真が撮れました!
キャノンマーケティングジャパンビルの隣に、住友ケミカルエンジニアリングセンタービルが建っています。「SCEC」の文字がカッコいいです。
ビルの先端は、インド寺院風のデザインになっていました。
東関東自動車道と幕張テクノガーデンの間に、ひときわ異彩を放っているのが、幕張テクニカルセンターです。
幕張テクニカルセンターは、日本アイ・ビー・エム幕張事業所として1991年に竣工。設計はニューヨーク近代美術館や法隆寺宝物館などを設計した世界的建築家の谷口吉生です。
昨年、マルチテナントビルとして、幕張テクニカルセンターと改称。現在も日本アイ・ビー・エムの事業所となっている他、今年、プラント建設大手の東洋エンジニアリングの本社が、隣の習志野市から移転して入居しています。
「IBM」の横に「TOYO」のロゴマークもありました。
幕張新都心のビル群の中でも異彩を放っているのは、アメリカの世界的ランドスケープデザイナーのピーター・ウォーカーが外観のデザインを手掛けたからでしょう。外観にこだわるところは、外資系企業が建設したビルらしいですよね〜。和風の竹林があるのもステキです。
幕張テクニカルセンターの前の道は、数々の最先端企業のビルが軒を連ねるため、「ハイテク通り」と名付けられていました。今となっては、「ハイテク」という語はちょっとレトロ感がありますね。
〜おまけ〜
幕張新都心の業務研究地区には、憩いの場となる親水公園もあり、疲れたビジネスパーソンを癒しています。
そんな中、大きな石を積み上げたようなオブジェがありました。
千葉県とアメリカ・ウィスコンシン州は姉妹県州となっていて、ウィスコンシン州の天然石と、千葉県の県木・マキを配した友好広場となっている、とのことでした。
石のオブジェには、なにやら英文が刻まれていましたが、風化して読めませんでした。むろん、風化してなくても読めなかったかもしれませんけどね〜。