令和七年霜降号
2025年10月23日公開
今度の日曜日、10月26日は「柿の日」です。
これは、正岡子規が松山から東京へ帰る途中に立ち寄った奈良で、あの「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」という有名な句を詠んだのが明治28年(1895年)10月26日だったことから、全国果樹研究連合会カキ部会が2005年に制定した記念日なんです。
つまり、今年は正岡子規が句を読んでから130年ということで、今回は柿にまつわるブログを書こう、と思い立ちました。
ところで、以前、とんねるずが司会のテレビ番組で「食わず嫌い王決定戦」という企画がありました。
芸能人どうしが対戦する形式で、それぞれ何品か出される料理を食べ、その中に嫌いな食べ物が一品含まれていて、対戦相手がそれを当てる、という趣向でした。
もしみなさんがこの企画に参加したとしたら、何を嫌いな食べ物に指定しますか?
私は食べ物の好き嫌いがほとんど無く、というより、全ての食べ物が好きなのですが、現時点で認識している限りでは、苦手な食べ物が2つあります。
一つは牛や豚のレバーで、もう一つが、なんと柿なんです。
だから、柿を最後に食べたのは、おそらく小学生くらいの時ではないか、と思います。少なくとも、今世紀に入って、柿を口にしたことはありません。
でも、味覚は歳を経るごとに変わっていくもの。私も子供の時は偏食で、椎茸やごぼう、れんこん、おでんの大根などがダメだったんですが、大人になった今は、食べられるようになったのはもちろん、どれも大好物になりました。
だから、柿ももしかしたら好きになっているかも、と思い、東京・浅草にあるフルーツパーラーで、柿のパフェを食べてきました!
東京・浅草にある「フルーツパーラー ゴトー」です。行列もできる人気店ですが、私が行ったのは今週月曜日の夕方で、雨模様の天気だったこともあってか、すぐに入店できました!

メニューの中から「太秋柿のパフェ」をチョイス!

メニューには「苦手なフルーツがあったら申し付けください」と書いてありました。太秋柿のパフェを注文しておいて、「柿が苦手です」って言ったら、お店の方に「ふざけるな!」と言われるでしょうね(^^;)

来ました!「太秋柿のパフェ」です。

ホイップクリームの周囲に、たくさんの柿が並んでいますね〜。

今世紀初の柿を食べる前に、まずはホイップクリームで口慣らしです。

さあ、いよいよ柿を実食です。味が中和されるかな、と思って、ホイップクリームも乗っけました。

食べた感想ですが、シャキシャキして、ホイップクリームとも合って、結構だいじょうぶかも、と思いました。
ホイップクリームの下は、自家製の柿ソースをからめたアイスクリームがありました。美味!

ホイップクリームの力を借りず、単体でも食べてみました。う〜ん、やっぱり後味はちょっと苦手かも(´Д` )

完食しました。初めて来たお店でしたが、苦手な柿でも完食できたのは、このお店だったからかな、と思いました。店員の方もとても感じが良く、また来て、今度は他のフルーツのパフェを食べたいと思います。

さて、柿のジュースはどうかな?、と考えて、浅草から東京メトロ・銀座線に乗って新橋に行きました。
新橋駅前に建つ、ニュー新橋ビルです。1971年に竣工した雑居ビルで、レトロビルマニアの方に人気のビルです。

大地震が来たら倒壊の危険性があるとして、何年も前から建て替えの案が浮上していますが、いまだ進展なし。個人的にはいつまでも残して欲しいと思うのですが…。

ビルを入ってすぐのところにある健康生ジュース専門店の「ベジタリアン」です。

「おかげさまで当店営業54周年」の看板がありました。ビルの完成と同時に開業したお店です。ちゃんと「○周年」のところが可変式になっているのが律儀です。ダイヤル式ラジオからラジオ放送が流れているのも、昭和感満載でGood!

写真を撮っていいかお聞きして、柿ジュースのジューサーを撮りました。お店を切り盛りしているのは、店長の81歳の女性の方(テレビ情報)ですが、年齢を感じさせないテキパキとした働きぶりに感心。高齢になっても働くって、憧れます。一緒に写ってしまいましたが、マスクと帽子で顔が見えないから、掲載です。

新橋という場所柄か、二日酔いの効能書きがポップに書かれていました。

美味しそうな見た目。

完飲しました。こちらも、渋みがなく、ゴクゴク飲めましたが、やっぱり後味が…。こちらのお店にも再訪して、他のジュースを飲んでみたいです。

昔から「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほど、柿の実は栄養価が高く、特にビタミンC、カリウム、β-カロテン、タンニンが豊富に含まれていて、免疫力向上、疲労回復、美容効果が期待できる食べ物です。
また、原産地は中国や日本など東アジアと言われ、学名の「Diospyros kaki Thunb」に日本語の「柿」が使われるほど、日本人に馴染みの深い果物です(ちなみに「Diospyros」はギリシャ語で「神の食べ物」という意味です)。
私の出身地の新潟県も柿の産地で、生産量は全国5位、東日本では最多です。「八珍柿(おけさ柿)」というブランド柿もあるくらいで、私の両親も柿が大好きです。
でも、やっぱり私は苦手。今回久しぶりに食べてみても、私の中の好きな果物ランキングで、最下位脱出とはいきませんでしたね〜。